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遠近両用白内障手術

遠近両用白内障手術とは

白内障の手術で、これまで主に使われてきたのは「単焦点眼内レンズ」です。文字通り焦点が一箇所に固定されるもので、生活スタイルに合わせて希望する距離に焦点を定め、レンズを挿入します。焦点を近方に固定すれば遠方を見る際には眼鏡が必要ですし、遠方に焦点を合せれば読書などには老眼鏡が必要となります。
これに対し「遠近両用レンズ」(多焦点眼内レンズ)は遠方にも近方にも焦点を合わせられる眼内レンズで、平成19年に、高度先進医療機器として厚生労働省に承認された治療法です。日常を裸眼の状態で過ごすことができ、眼鏡に依存しない生活が可能になります。

当院は選定療養を行う施設として承認されております。

2020年4月より保険外併用療養制度の 選定療養という枠組みで、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行うことになりました。今までの先進医療では、多焦点眼内レンズを用いる場合は白内障手術も含め全て自費(または生命保険加入の方は保険会社から給付)となっておりましたが、選定療養では眼内レンズの追加費用を負担することで、保険適応の白内障治療と多焦点眼内レンズの保険適応外治療を併せて受けることができる制度です。実際入れられた患者さんからも、眼鏡に依存する必要が少なくなり、生活向上に役立っているというお声も頂いております。

ご興味のある方は、診察を受けられた際お気軽に相談ください。

Q&A

Q1 多焦点眼内レンズはだれでも入れられますか?

A:多焦点眼内レンズ挿入には、十分な適応検査が必要です。まずは正確な情報を知って頂くことが重要です。ライフスタイルや性格も重要になってきます。
患者様の目の状態によってレンズの選択は異なりますので、必要な検査をすべて行い、多焦点眼内レンズが合っているかどうか、担当医およびスタッフからわかりやすく丁寧な説明を行っています。

Q2 多焦点眼内レンズなら眼鏡は必要なくなりますか?

A:現在主流の多焦点眼内レンズは、遠方と近方(30㎝~50cm)に焦点をもつ眼内レンズです。
多焦点眼内レンズを使用している患者様の2割くらいは、見にくい箇所をカバーするためにメガネも作っていますが、だいたいはメガネなしで日常生活ができるようになります。

Q3 多焦点眼内レンズはどれくらい利用されていますか?

A:日本では、白内障手術を受けた患者様の1%くらいが多焦点眼内レンズを挿入しています。
取り扱える医院もまだ少なく、かなり特殊なレンズと言えます。

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